バストの内部構造は、約90%の「脂肪組織」と約10%の「乳腺組織」、そしてそれらを支える「クーパー靱帯」で構成されています。バストサイズが決まる理由には、複数の生理学的要因が複雑に絡み合っています。
第一に、遺伝と女性ホルモンの影響です。近年の双生児研究やゲノム解析の知見では、バストサイズにおける遺伝的寄与率は約20%〜30%程度と推定されています。直接サイズそのものが遺伝するというよりも、「乳腺組織の発達しやすさ」や「体脂肪のつきやすい受容体の配置パターン」が遺伝的形質として受け継がれます。思春期における卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌バランスが乳腺の発育を促し、その周囲に脂肪が付着することでボリュームの土台が完成します。
第二に、体脂肪率とバストサイズの相関です。乳房の大部分が皮下脂肪である以上、全身の体脂肪量が増えればバストも大きくなり、過度なダイエットで体脂肪率が急激に低下すればバストの脂肪から減少します。アスリートや体脂肪率15%未満の女性でバストが小さくなりやすいのはこの生理的構造によるものです。