多部未華子さんが芸能界入りを果たしたのは2002年。スカウトをきっかけに活動を開始し、2005年公開の映画『HINOKIO』でブルーリボン賞新人賞を受賞したことで、一躍若手演技派として脚光を浴びました。
当時の映像やスチール写真を振り返ると、彼女のトレードマークは涼しげで素朴な奥二重の瞳でした。少女漫画のヒロインのようなパッチリとした大きな目というよりも、和風の奥ゆかしさをたたえたアジアンビューティーな目元立ちが際立っており、映画監督陣からも「媚びない独特の存在感」「憂いを帯びた瞳の表現力」が高く評価されていました。
2009年のNHK連続テレビ小説『つばさ』でヒロインを務めた20代前半に至るまで、メイクは極めてナチュラルな薄化粧が基本でした。過度な陰影やつけまつ毛を排した素朴なスタイリングが中心だったため、当時はどこか幼く、時に「一重まぶた」と見間違えられるほどまぶたに厚みがある印象を与えていたのです。しかし、20代後半から30代へと年齢を重ねるにつれ、彼女の目元は次第にくっきりとしたラインを描き始め、華やかさを増していきました。