グループの存続性を論じる上で外せないのが、BMSG代表取締役CEOであるSKY-HIの経営哲学です。
かつての日本の芸能界では、タレントを事務所が長期契約で縛り付け、過密スケジュールで消耗させることが常態化していました。しかしSKY-HIは、自らがメジャーシーンで感じた歪みを是正すべく、「クオリティファースト」「クリエイティブファースト」「アーティシズムファースト」を掲げてBMSGを設立しました。
特筆すべきは、専任のメンタルトレーナーの配置や、定期的なカウンセリング、個々のクリエイティブに対する正当なロイヤリティ分配など、アーティストの心理的安全性を徹底して保護している点です。SKY-HIはメディアのインタビューや特番において次のように公言しています。
「自分の意思を押し殺してグループにしがみつく必要はない。やりたい音楽や進みたい道が変われば、いつでも対等に話し合える環境を作っている」
この「いつでも辞められる自由を保証するからこそ、今ここにいる意志が本物になる」という先進的な契約スタンスが、逆説的に「何かあればすぐ脱退するのではないか」という旧来型の見方を引き寄せてしまう側面があります。しかし現場の実態は真逆であり、自由と尊重があるからこそ7人の結束は強固に保たれています。