セクシュアルマイノリティの文脈において、「タチ」と「ネコ」は主に性行為時の役割や関係性におけるポジショニングを分類する言葉として機能してきました。
「タチ(Top)」は、性行為において挿入する側、あるいはリードする能動的な役割を担う人を指します。英語圏のスラングである「トップ(Top)」とほぼ同義です。一方、「ネコ(Bottom)」は、挿入される側や受け身の役割を担う人を指し、英語圏では「ボトム(Bottom)」に対応します。
ここで極めて重要なのが、どちらか一方に固定されない第三の存在である「リバ(リバーシブル / Reversible)」です。リバは相手やシチュエーション、その時々の気分に応じてタチとネコの両方を担うことができる人を指し、英語圏では「ヴァース(Versatile)」と呼ばれます。さらに細分化された表現として、基本はタチだが状況によってネコも務める「タチ寄りリバ(タチリバ)」、逆に受動的な側を好む傾向が強い「ネコ寄りリバ(ネコリバ)」といったグラデーションが存在します。