朝、スマートフォンの画面を立ち上げた瞬間の違和感。タイムラインに並ぶ通知のアイコンが、右も左もあの「白い顔に赤いリボン」に置き換わっている。かつては文房具やグッズの定番だったキャラクターが、今やグローバルなSNS空間における最も洗練されたステータスシンボルとして君臨しているのだ。
特にZ世代やα世代の間では、自分の顔写真をそのままプロフィール画像にする「自撮りアイコン」からの脱却が進んでいる。素顔を晒すリスクを避けつつも、自分の個性的でハイセンスな世界観を主張したい。その絶妙な着地点として選ばれたのが、普遍的な記号でありながら無限の表情を持つこのキャラクターだった。単なるキャラクター好きの枠を超え、ファッション感覚でアイコンを着替えるカルチャーが完全に定着している。