Q1:猫のぶどう膜炎は、他の同居猫にうつる感染症ですか?
A1:ぶどう膜炎という「目の炎症自体」が他の猫に空気感染や接触感染することはありません。ただし、原因が猫白血病ウイルス(FeLV)や猫エイズ(FIV)、猫コロナウイルス(FIPの元となるウイルス)である場合、食器の共有や毛づくろい、ケンカによる咬傷を通じてウイルス自体が同居猫へ感染するリスクがあります。多頭飼育環境では速やかな感染症検査と隔離管理の検討が必要です。
Q2:ステロイド点眼薬を長期間使い続けることに副作用の心配はありませんか?
A2:目局所に作用する点眼薬は、内服薬(飲み薬)に比べて全身への副作用リスクは格段に低く抑えられます。しかし、局所的な副作用として「角膜の感染防御力の低下(細菌性角膜炎のリスク)」や「続発性白内障・局所的な眼圧変動」が生じる可能性があるため、獣医師の指示に基づき定期的な角膜チェックと眼圧測定を受けながら徐々に減量(テーパリング)していくのが原則です。
Q3:一度症状が治まった後、再発することはありますか?
A3:背景に免疫疾患や慢性ウイルス感染(FIVなど)、特発性素因がある場合、体調の悪化やストレスを契機に再発を繰り返すことがあります。見た目がクリアに戻っても自己判断で点眼を急激に中止せず、獣医師の指示通りに点眼回数を減らしていく維持療法を守ることが再発予防において極めて重要です。
Q4:ぶどう膜炎を発症した場合、猫の寿命にはどのような影響がありますか?
A4:ぶどう膜炎そのものが直接の死因になることは稀ですが、寿命への影響は「原因となっている基礎疾患」に完全に依存します。単純な外傷や軽度の特発性であれば寿命への影響はほぼありません。一方で、FIPや悪性リンパ腫が原因である場合、無治療では余命が非常に限られるため、目の治療と並行して全身の原疾患に対する根本治療をどこまで迅速に導入できるかが生命予後を左右します。