白戸家の象徴であるお父さん犬を語る上で欠かせないのが、初代を務めた名犬「カイくん」(本名:坂本カイ)の存在です。2003年10月10日、北海道むかわ町で生まれたカイくんは、名門「湘南動物プロダクション」に所属し、2007年夏にスタートしたソフトバンクのCM「白戸家シリーズ」でお父さん役・白戸次郎に抜擢されました。
カイくんは卓越した集中力と穏やかな気性を持ち、カメラの前でも動じないプロフェッショナルな演技力を発揮。CM総合研究所が発表する「CM好感度ランキング」において、ソフトバンクを8年連続(2007年度〜2014年度)日本一に導く原動力となりました。
しかし、犬の寿命は人間よりも遥かに早く進みます。2014年、カイくんが10歳(人間換算で約70代)を迎えた際、体調面と高齢を考慮して惜しまれつつ現役を引退。その後は湘南動物プロダクションで穏やかな余生を過ごしていました。
そして2018年6月28日未明、カイくんは老衰のため14歳8ヶ月で息を引き取りました。ソフトバンク公式および所属プロダクションからの訃報発表を受け、SNSやニュース番組では追悼の声が溢れ、ひとつの時代を築いた名優犬の旅立ちが全国で悼まれました。
初代カイくんの引退後、白戸次郎の役を引き継いだのは、実の息子である「カイト(海斗)」と「テッペイ」です。特にカイトくんは、父親譲りの堂々たる佇まいと美しい白毛を受け継ぎ、2代目お父さん犬として数々のシリーズに出演。さらにシーンの特性やアクションに応じてカイくんの娘である「ポロ」や親族の犬たちが代役・サポートを務める「ファミリー体制」が確立されました。白戸家の血統は現在も途切れることなく受け継がれています。