鋼鐵塚蛍がその素顔を世に晒したのは、アニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』の第8話「無一郎の無」終盤から第9話にかけての場面です。原作漫画では第121話「異常事態」に該当します。
上弦の伍・玉壺が刀鍛冶の小屋へ侵入した際、そこにいたのは竈門炭治郎の日輪刀研磨に全神経を注ぎ込む鋼鐵塚の姿でした。玉壺が放った鋭利な攻撃によって着物は切り裂かれ、トレードマークであった鋼鐵塚蛍のひょっとこ面が無惨に割れ落ちます。その下から現れたのは、鋭く切れ長の眼光、太く引き締まった眉、筋の通った高い鼻梁を持つ、非の打ちどころのない端正な顔立ちでした。
これまでコミカルな暴走キャラとしての印象が強かっただけに、視聴者に与えた視覚的落差は凄まじいものがありました。放送直後のX(旧Twitter)では「鋼鐵塚さん」「素顔イケメン」が世界トレンド上位を瞬く間に独占し、「cv浪川大輔の声帯を持つ37歳がこの顔は反則」「ギャップの破壊力が極大すぎる」といった熱狂的な投稿が溢れ返る事態となりました。
鋼鐵塚蛍の素顔がここまで読者の心を掴んだ理由は、単なる造形の美しさにとどまりません。玉壺から肉体を膾肉に刻まれ、片目を潰されようとも研磨作業を一瞬たりとも止めないという、狂気的な求道者の気迫がその美貌に圧倒的な緊張感を付与していたからです。