大手グルメレビューサイトやSNSにおける膨大な投稿を精査すると、五感北浜本館に対する評価には極めて明確な傾向が見受けられます。
ポジティブな口コミの大半を占めるのは、やはり建築空間と接客オペレーションへの圧倒的な賞賛です。「重厚な階段を上がって旧銀行の金庫室に通された瞬間、タイムスリップしたような感動を覚えた」「スタッフのケーキ説明が丁寧で、選ぶ時間そのものが特別なエンターテインメントになっている」「お米の純生ルーロの生地が驚くほどしっとりしていて、甘さがすっきり抜けていく」といった声が並びます。多くの利用者が、単なる飲食を超えた「物語」と「おもてなし」に対価を支払っていることが窺えます。
一方で、率直な不満やギャップとして挙げられているのが「待ち時間の長さ」と「店内の喧騒」です。「シルバーウィークに訪れたら案内まで1時間40分かかった」「文化財建築なので静寂なクラシック喫茶をイメージしていたが、席間がコンパクトなフロアでは周りの会話が響き、やや賑やかだった」「階段が急なため、足腰に不安がある家族連れには少し移動が厳しかった」という現場の生々しい指摘も存在します。
また、1階のテイクアウトギフトコーナーについても注意が必要です。名物の黒豆マドレーヌ「ええもん」や大阪限定の「ええもんちぃ」、バウムクーヘン「五感重巻」を求める客で、年末年始やお盆、夕方の帰宅時間帯には1階レジ前にも長い列ができます。サロンの順番待ちとギフト購入の待機列は完全に分かれているため、「お土産だけを買うつもりだったのにサロンの列に並んでしまった」という初訪者の誤認も現場では見受けられます。エントランスの動線には十分注意を払う必要があります。