防鳥対策で後手に回らないためには、ムクドリの生態サイクルを把握しておく必要があります。ムクドリの繁殖期の時期は一般的に3月下旬から7月頃にかけてで、年間に1〜2回の産卵を行います。
- 3月〜4月(縄張り争い・巣作り開始):つがいとなったムクドリが住宅街を飛び回り、安全な隙間を探し求めて小枝やビニール紐を運び込みます。この段階で侵入口を塞ぐことができれば、法的申請を伴わずに最小限の労力で被害を防ぐことができます。
- 4月下旬〜6月(抱卵・育雛期):1回につき4〜7個の卵を産み、約12日間の抱卵を経て孵化します。孵化後は約20〜23日間で巣立ちを迎えます。親鳥が頻繁にエサを運ぶため鳴き声が激化し、フン害の排出量もピークに達します。この時期は法律により無許可撤去ができません。
- 7月以降(巣立ち・集団化):雛が巣立った後は住宅街の隙間を離れ、街路樹や駅前ロータリーなどに数千〜数万羽規模の集団ねぐらを形成するようになります。
一度営巣に成功した場所には「安全な場所」としての執着が生まれ、翌年以降も同じつがいや別の個体が同じ隙間を再利用する傾向が極めて強くなります。そのため、巣立ちが確認できた直後(夏〜秋)に徹底的な清掃・除菌と物理的遮断を完了させることが、来期の再被害を防ぐ決定打となります。