ネット上の死亡説とは対照的に、大分県警や警察庁の特別捜査チームは一貫して八田容疑者が「生きている」という確固たる見立てのもと捜査を展開しています。その最大の論拠となっているのが、全国の身元不明変死体との厳密なDNAデータ照合です。
日本国内で発見された身元不明遺体(行旅死亡人や水難遺体)のデータはすべて警察庁に集約され、重要指名手配被疑者のDNA型や指紋情報と定期的に自動照合されます。事件発生から今日に至るまで、海や山林で発見された遺体の中に八田容疑者と合致する個体は1件も存在しません。水難事故や自殺の場合、遺体はいずれ沿岸部や近海に漂着するケースが大半を占めるため、物証がない現状は「生存」を強く裏付けています。
さらに、八田容疑者は学生時代に水泳部に所属しており、極めて高い心肺機能と身体能力を有していました。初動捜査での猛スピードの逃走、防犯カメラの死角を突くような移動経路から見ても、本能的かつ狡猾に生存を図っている可能性が高いとプロの捜査員らは分析しています。
八田容疑者の潜伏先予想として現在有力視されているのは、以下のエリアや環境です。
- 身元確認の緩い住み込み労働環境:建設現場、解体業者、地方の農林水産業、離島などの寮・飯場。
- 大都市圏の匿名空間:東京、神奈川、大阪、福岡などのネットカフェ密集地やドヤ街(簡易宿泊所)。
- 潜伏協力者の存在:過去の知人関係、または逃走過程で接触した支援者の庇護下にある可能性。
現在までに全国から寄せられた目撃情報は数千件を超えており、特に関東圏(新宿・渋谷・横浜など)や関西圏(大阪西成・ミナミ)での目撃報告が相次いでいます。情報の多くは「似た人物を見かけた」という段階ですが、警察当局は防犯カメラ映像の精査や現場臨場を休むことなく継続しています。