楽曲の企画・作詞を手掛けたのは、電通のエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターであり、au三太郎シリーズの生みの親として知られる篠原誠氏です。篠原氏は、桃太郎・浦島太郎・金太郎という誰もが知る昔話のキャラクターたちが織りなす「自由で前向きな世界観」を音楽として具現化するため、自ら筆を執りました。
そして、この力強いメッセージを託すボーカリストとして白羽の矢が立ったのが、圧倒的な歌唱力とソウルフルな歌声を持つ歌手・AIさんでした。当時の報道や関係者の証言によると、オファーを受けたAIさんは第一子の出産直後という人生の大きな節目にありました。母となったばかりのAIさんが吹き込んだ歌声には、技術的な巧さを超えた「無償の愛」と「人間味あふれる包容力」が満ちていました。
レコーディング現場では、ピアノとストリングスを軸にした壮大なアレンジに合わせ、AIさんが持ち前のハスキーかつ温かな高音を響かせました。「誰もが知っている童謡を、ここまでエモーショナルな本格ソウルミュージックに昇華できるのはAIしかいない」と制作陣を唸らせたそのテイクは、元日のオンエアと同時に視聴者の心を鷲掴みにしました。
当初はお正月CM用のショートバージョンのみの予定でしたが、放送直後から「フルで聴きたい」「音源を配信してほしい」という問い合わせがKDDIやレコード会社に殺到。急遽制作されたフルバージョンが配信リリースされると、iTunesやレコチョクなど主要配信サイトで軒並みデイリー1位を獲得する社会現象となりました。