「YouTubeの無料動画はテレビに映るのに、なぜか嵐の配信だけ画面が真っ黒になって音声しか聴こえない」――配信当日、SNSや掲示板で毎度のように悲痛な叫びが上がる最大の原因がここにあります。
この不可解な現象を引き起こしている真犯人は、機器の故障ではなく、HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)と呼ばれるデジタルコンテンツの不正コピー防止技術です。公式の「FAMILY CLUB online」や各種ライブ配信事業者では、有料映像の録画や違法アップロードを防ぐ目的で、極めて強固な暗号化通信プロトコルを実装しています。
映像信号の送信側(スマホやPC)と受信側(テレビやディスプレイ)の双方が、正規のHDCP規格を満たした経路で繋がれていない場合、システムが「不正な録画機器が接続された」と自動検知し、瞬時に映像出力のみを遮断する仕組みになっているのです。
特に被害が集中しているのが、ECサイトなどで2,000円前後の安価で販売されている「iPhone対応の非純正HDMI変換ケーブル」です。こうしたサードパーティ製品の多くは、ライセンス料を削減しているためHDCPに対応しておらず、著作権フリーの動画は映っても、公式ライブ配信を流した瞬間にブラックアウトします。iPhoneテレビ接続HDMIによる嵐配信の視聴を試みる際は、必ずApple公式ストアや家電量販店で販売されている「Apple純正 Digital AVアダプタ」を使用しなければなりません。