地震による大地の変化の全貌|隆起や断層の仕組みと能登の最新実態

地震による大地の変化の全貌|隆起や断層の仕組みと能登の最新実態

地震による大地の変化の全貌|隆起や断層の仕組みと能登の最新実態を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。

Q1:土地の隆起と沈降は、同じ地震で同時に起きるのですか?
A1:はい、同じ地震で同時に発生します。震源断層が斜めに傾いている場合、断層の上側にある地盤(上盤)は押し上げられて隆起しますが、断層の下側(下盤)やその周辺の引っ張られる領域では沈降が生じます。能登半島地震でも外浦側が数メートル隆起した一方で、内浦側の一部では数十センチの沈降が観測されました。

Q2:地層の「褶曲(しゅうきょく)」と「断層」はどちらが危険ですか?
A2:災害としての即時的な危険度が高いのは「断層」です。断層運動は一瞬にして岩盤を破壊し、地表を断裂させて建造物を破壊します。褶曲は数万年から数百万年という途方もない時間をかけて地層が曲がる現象であるため、揺れそのもので一気に褶曲が完成するわけではありません。ただし、褶曲構造が存在する地域には強い圧縮力がかかっている証拠であり、その深部に盲断層(地表に現れていない断層)が潜んでいる危険性があります。

Q3:一度液状化が起きた地域は、地中の砂が締まって二度と液状化しなくなりますか?
A3:それは危険な誤解です。一度の液状化で地中の水分や砂の全てが排出されるわけではなく、地下水位が高く砂質層が残存している限り、強い地震動によって再び液状化を起こします。過去の地震(2011年東日本大震災と余震、あるいは過去数十年スパンの被害履歴)でも、同一地点で複数回液状化が繰り返された事例が多数報告されています。恒久的な対策には地盤改良工事が不可欠です。

Q4:国土地理院の電子基準点は、どのようにして大地の変化をミリ単位で捉えているのですか?
A4:全国約1,300か所に設置された電子基準点が、GPSなどのGNSS(全地球航法衛星システム)衛星からの電波を24時間連続で受信しています。複数の衛星との距離を高精度に解析することで、地表に固定されたアンテナの位置座標を日々のミリ単位の変化として把握し、地震直後の地殻変動データを迅速に提供しています。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。