鉄筋コンクリートの寿命を握る「かぶり厚さ」の基準と現場の真実

鉄筋コンクリートの寿命を握る「かぶり厚さ」の基準と現場の真実

鉄筋コンクリートの寿命を握る「かぶり厚さ」の基準と現場の真実に関する深掘り解説を分かりやすく解説いたします。

Q1:かぶり厚さはなぜ「土に接する部分」だけ規定値が厚いのですか?
A1:土壌中には水分や腐食性の酸・塩分が多く含まれており、地上部の大気中よりも鉄筋がサビやすい過酷な環境にあるためです。建築基準法では、通常の柱・梁(30mm)に比べ、土に接する基礎部分は40mm〜60mm以上と大幅に厚い保護層が義務付けられています。

Q2:基礎工事でサイコロ型のコンクリートブロックが置かれているのは何のためですか?
A2:あれこそが「スペーサーブロック」です。地面の上に直接鉄筋を組むと自重で沈み込み、コンクリートを流し込んだ際に下側のかぶり厚さがゼロになってしまうため、規定の隙間(60mm〜70mm)を物理的に保持するために敷かれています。

Q3:住宅性能表示制度の「劣化対策等級3」を取得するにはどのくらいの数値が必要ですか?
A3:最高等級の劣化対策等級3(3世代・概ね75〜90年大規模改修不要)では、建築基準法の最小値に+10mmを加えた「JASS 5基準の設計かぶり厚さ」を満たすか、水セメント比50%以下の高耐久コンクリートを使用することなどが要件となります。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。