原稿用紙における作文文字数の数え方は、ソフトウェア上の文字カウントとは決定的に異なります。最も混同されやすいのが改行や空白の文字数カウントです。原稿用紙を媒体とする場合、文字数の基準は「実際に文字が書き込まれた数」ではなく、「消費したマス目の数」で判定されます。
例えば、段落の冒頭で空ける1マスや、段落末尾で改行したことによって残された行の空白マスは、すべて指定文字数の消化マスとして加算されます。そのため、無駄な改行を意図的に多用してマス目を稼ぐような行為は、採点官に「文字数稼ぎの不誠実な文章」と見抜かれ、論理性や内容面で手痛い評価減を受ける原因となります。
さらに厳格な確認が求められるのが小論文原稿用紙ルール詳細まとめにおける最重要項目、すなわち句読点マス目の書き方ルール(禁則処理)です。
- 行頭の句読点禁止:句点(。)や読点(、)、閉じ括弧()」』)を行の最初のマスに配置してはなりません。もし句読点が行末のマスから溢れてしまう場合は、行末の最後のマスの中に文字と一緒に書き込むか、または欄外右下の余白に小さく添えるのが正式な作法です。
- 段落開始の一字下げ:新しい段落を始める際は、必ず最初のマスを1文字分空け、2マス目から文章を開始します。
- 会話文の配置作法:鍵括弧(「」)を用いた会話文は原則として改行し、次の行の1マス目に「「」を置きます。ただし、大学入試等の学術的な小論文では引用を除き、過度な会話文の使用自体を避けるのが通例です。