リブート作品『仮面ライダーBLACK SUN』において、現代のトップ俳優・西島秀俊氏が演じたBLACK SUNの変身は、原典への極めて深いリスペクトと大胆な再構築によって大きな話題を呼びました。
白髪交じりの歴戦の戦士として描かれた南光太郎が、怪人差別の渦巻く社会の中で己の尊厳をかけて放つ仮面ライダーBLACK SUNの変身は、徹底したリアリズムとダークな世界観が特徴です。怪人態である黒殿様飛蝗(ブラックサンスオーム)を経てライダーへと変化する過程は、原典のバッタ男のオマージュでありながら、より生々しい肉体変異の痛覚を伴って描かれます。
西島氏が静かに、しかし魂の底から絞り出すように繰り出す変身ポーズは、倉田氏の原典ポーズの軌道を忠実にトレースしつつ、年齢を重ねた男の哀愁と怒りを重厚に表現。昭和の原典が持っていた「熱狂とキレ」に対し、令和のBLACK SUNは「重厚な業とリアリズム」という異なるアプローチで、変身の持つ普遍的な魅力を再定義しました。