生理が近づくにつれて喉の乾燥や痛み、異物感を覚える背景には、女性ホルモンの劇的な急変動が存在する。排卵後に分泌量が跳ね上がる「黄体ホルモン (プロゲステロン)」は、基礎体温を上昇させる一方で、自律神経や体内の水分代謝に強い影響を与える。体温が高く保たれることで体内の水分が失われやすくなり、結果として喉や鼻の粘膜が乾燥に晒されるのだ。
一般に「生理前症候群 (PMS)」といえばイライラや腹痛、頭痛といった症状が真っ先に思い浮かぶ。しかし、呼吸器系や咽頭部に現れる不調も決して珍しいものではない。ホルモンバランスの変化によって局所的な血流障害や粘膜のバリア機能低下が起き、風邪に極めて似た炎症反応が引き起こされる。