きついゴムを伸ばす方法5選!プロが教える生地を傷めない裏ワザ

きついゴムを伸ばす方法5選!プロが教える生地を傷めない裏ワザ

簡単にわかる! きついゴムを伸ばす方法5選!プロが教える生地を傷めない裏ワザの対策を順番に解説します。

「明日の朝すぐに穿いて出かけたい」というスピード重視の場面で威力を発揮するのが、家庭用スチームアイロンの熱と蒸気を活用した裏ワザです。現在流通している衣料用平ゴムの多くは、天然ゴムではなくポリウレタン弾性繊維(スパンデックス)が織り込まれています。ポリウレタンは熱を加えると一時的に分子構造が緩み、その状態で引き伸ばして冷却することで、伸ばした形状で固定される「熱セット性」を持っています。

手順は以下の通りです。まず、アイロン台の端や丸めたバスタオルにボトムスのウエストをピーンと張った状態で固定します。次に、アイロンを中温(140〜160℃)のスチーム設定にし、生地から1〜2cm浮かせた状態でたっぷりとスチームを当てます。ゴムに熱が行き渡ったら、両手でウエストを左右にグッと引っ張り、伸ばした状態をキープしたまま冷風を当てるか、熱が完全に冷めるまで30秒ほど静止させます。一度に急激に伸ばそうとせず、数センチずつ確認しながら繰り返すのが成功の秘訣です。

一方で、SNSや知恵袋などで頻繁に見かける「熱湯に浸けてゴムを伸ばす」という方法は極めて高いリスクを伴います。ポリウレタンは熱水に弱く、80℃を超える熱湯に浸すと加水分解を引き起こし、繊維が粉を吹いたようにボロボロに崩壊したり、弾性を完全に失って波打ったまま縮まなくなったりします。さらに、染色されたコットンや化学繊維から激しく色落ちし、衣類全体を台無しにしてしまうトラブルが後を絶ちません。熱湯による煮沸や浸け置きは絶対に避けるべき悪手です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。