楽しみにしていた四日市花火大会の当日、空に黒い雲が広がり雨が降り始めたらどうなるのか。結論から言えば、四日市花火大会は原則として雨天決行です。花火の玉(煙火球)は打ち上げ筒に入ってしまえば高度な防湿・防水加工が施されているため、しとしと降る小雨程度であれば火薬が湿気ることはなく、予定通り夜空へと打ち上げられます。
しかし、無条件に開催されるわけではありません。公式規定における明確な境界線は「小雨」と「荒天(こうてん)」の違いにあります。実行委員会が中止を下す判断軸は、単に雨が降っているかどうかではなく、「観客の安全な移動と待機が担保できるか」「煙が地表に滞留せず視界が確保できるか」「海上からの突風で燃焼カスが観客席に落下しないか」という総合的な防災リスクです。
特に打ち上げ場所となる四日市港カスミ埠頭は、伊勢湾に突き出た吹きさらしのウォーターフロントです。街中では「少し雨脚が強まってきたかな」と感じるレベルであっても、埠頭エリアでは横殴りの強風と高波が重なり、打ち上げ台船や筒場の安全確保が極めて困難になります。「雨そのもの」よりも「雨に伴う低気圧の発達・突風」こそが、開催可否を分ける決定打となります。