濃厚卵黄パスタ「タヤリン」とは?普通の麺と何が違う?魅力を徹底解説

濃厚卵黄パスタ「タヤリン」とは?普通の麺と何が違う?魅力を徹底解説

濃厚卵黄パスタ「タヤリン」とは?普通の麺と何が違う?魅力を徹底解説について押さえておきたい ポイントを分かりやすく解説いたします。

タヤリン(Tajarin)とは、イタリア北部ピエモンテ州のアルバやランゲ・ロエロ・モンフェッラート地方に伝わる伝統的なロングパスタです。その最大の特徴は、一般的な生パスタの常識を覆すほどの「鮮烈な黄色」にあります。着色料などを一切使わず、大量の新鮮な卵黄のみを用いて練り上げるため、茹で上がりの麺はまるで黄金のような輝きを放ちます。

タヤリンのイタリア語における意味と由来は、ピエモンテ方言で「タリオリーニ(Tagliolini=刃物で切ったもの)」が転訛した言葉とされています。15世紀頃の文献にはすでにその原型が登場しており、当時から農家のお祝い事や収穫祭など、特別な日の祝宴料理として家庭のマンマたちによって手打ちされてきました。乾燥パスタが主流の南イタリアとは対照的に、寒冷な気候と豊かな畜産文化を持つ北イタリアならではの、卵とバターを惜しみなく使う食文化の結晶といえます。

現在ではピエモンテ州の伝統農産物(P.A.T.:Prodotti Agroalimentari Tradizionali)にも指定されており、世界中の美食家がこのパスタを目当てに秋のピエモンテを訪れます。細さは幅約1mm〜2mmと極めて繊細で、口当たりは非常に軽やかでありながら、舌の上には卵黄由来の重厚な旨味と甘みが長く残ります。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。