シリーズをこれから読み始めるファンにとって、最も気になるのが「どの順番で読めばよいのか」という点だろう。結論から言えば、刊行順に読み進めるのが最も伏線回収の快感を味わえる至高のルートだ。具体的には、第1作『グラスホッパー』、第2作『マリアビートル』、第3作『AX』、そして第4作『777 トリプルセブン』という流れになる。
伊坂幸太郎作品の真骨頂は、作品間をまたいで張り巡らされた緻密なクロスオーバー演出にある。前作で脇役だった人物が次作で重要な役割を果たしたり、過去の事件の裏側が何年越しかで明かされたりと、読む順番を守ることで驚きと感動が何倍にも膨らむのだ。単なるサスペンス小説の枠に収まらない、緻密なパズルを解き明かすような興奮こそが、本シリーズ最大の醍醐味と言える。