いま、佐世保を訪れる旅人や移住検討者が目にするのは、歴史の遺産に甘んじない街のアップデートだ。波静かなリアス海岸に200余りの島々が点在する九十九島エリアでは、海洋環境保全とラグジュアリー体験を融合させた環境配慮型クルーズや体験型シーカヤックが定着。圧倒的な多島美を静かに堪能するプログラムが国内外の富裕層やワーケーション層を惹きつけている。
一方で、街の中心部では「食べる文化遺産」とも呼ぶべき佐世保バーガーが進化を遂げている。米軍レシピ直伝のビッグサイズと手作り製法を守りつつ、地元長崎和牛や無農薬野菜を贅沢に取り入れたクラフトバーガー専門店が台頭。週末ともなれば、路地の名店前に長い列ができる。さらに、テレワーク移住者向けのコワーキング拠点や古民家リノベーション複合施設が相次いで誕生し、歴史観光にとどまらない「滞在し、暮らす街」としてのポテンシャルが急速に開花している。