クラタスの名が一気に世界的なポップカルチャーへと昇華した瞬間がある。米国のロボット開発チーム「MegaBots Inc.」がYouTubeに投稿した挑戦状動画だ。星条旗を羽織った彼らは、水道橋重工に対して巨大ロボット同士の格闘戦を突きつけた。
倉田氏は即座にこの挑戦を受諾。「巨大ロボットは日本の文化だ。他国に奪われるわけにはいかない」と言い放ち、世界の熱狂は最高潮に達した。のちに行われた「日米巨大ロボット対戦」は特設会場で撮影され、世界中に配信された。クラタスが繰り出した一撃のストレートパンチが相手機体を沈めた瞬間、世界中の視聴者が歓声を上げた。エンターテインメントの皮をかぶった真剣勝負は、ものづくりにかける男たちの誇りのぶつかり合いでもあった。