現代のコスメ・美容業界において、洗浄料の多くは短時間かつ低コストで製造できる中和法を採用している。しかし同社は、創業以来の「けん化塩析法」を一貫して守り抜く。巨大な釜で熟練の職人が泡立ちや味、感触を五感で確かめながら、約1週間かけて石鹸素地を炊き上げる手法だ。
この手作業に近い工程を経ることで、天然油脂由来のグリセリンをはじめとする天然保湿成分が絶妙なバランスで石鹸内部に残る。余分な皮脂や毛穴汚れをしっかりと吸着して洗い流しながらも、肌本来のバリア機能に不可欠な皮脂膜を取りすぎない。この絶妙な引き算の美学こそが、乾燥性敏感肌を抱える現代人の肌トラブルを防ぐ防波堤となっている。