SNSやネット掲示板では、大会期間中に多くの誤認や偏った言説が見受けられます。その代表格が「オープニングラウンドで全勝したから、スーパーラウンドも楽勝だろう」という過度な楽観論です。
実際のところ、オープニングラウンド下位チーム相手に稼いだ大量得点や大差勝利は、スーパーラウンドの順位争いには1点も持ち越されません。持ち越されるのは、あくまでスーパーラウンドに進出した上位2チームとの対戦成績のみです。格下相手に記録した派手なスタッツはリセットされ、勝率計算からは完全に除外されます。
もうひとつの大きな盲点が、タイブレーク突入時におけるTQBの計算方法です。延長8回から適用される無死一・二塁からのタイブレークでは得点が入りやすくなりますが、守備イニングも同様にカウントされるため、後攻チームがサヨナラ勝ちを収めても守備イニングが短くなり、計算上はTQBの数値が予想外の挙動を示すことがあります。
「勝ったのに順位表で下回っているのはなぜか」というファンの困惑は、この複雑なTQB計算式への理解不足から生じています。1イニング、1つのアウト、1本の安打に至るまで、電卓を叩きながら戦うのが現代の国際野球のリアルです。