公道上でマイクロバスに区分される車両を法的に定義づける決定打は、車両の重さではなく「乗車定員」にあります。道路交通法におけるマイクロバスとは、一般に「乗車定員11人以上29人以下」かつ「車両総重量3.5t以上11t未満(または最大積載量2t以上6.5t未満)」の車両を指します。
代表的な車種であるトヨタ・コースターや日産・シビリアン、三菱ふそう・ローザなどは、外見がいわゆるバス型であるため直感的に識別しやすい車両です。しかし盲点となりやすいのが、ワンボックスカーのボディをベースにしたトヨタ・ハイエースの「コミューター」などのモデルです。外見が一般的な商用バンと酷似していても、座席レイアウトが14人乗り仕様になっている場合、免許制度上の区分は明確に「中型自動車(マイクロバス)」となります。この事実を知らずに普通免許感覚で運転席に乗り込むドライバーが今なお少なくありません。
警察庁の交通統計や全国の交通機動隊関係者の証言によると、週末の観光地や高速道路のパーキングエリア周辺では、少年スポーツチームの送迎や冠婚葬祭の移動を巡る免許区分の確認取り締まりが定期的に実施されています。車両の車検証に記載された「乗車定員」の数字が11人を超えている時点で、運転者に求められる資格のハードルは劇的に跳ね上がります。