私生活での大きな試練を経て、ふたりのボーカリストはそれぞれの音楽性をさらに深めていった。山下久美子は大人のロッカーとしての成熟を見せ、ジャズやブルースの要素を取り入れた深みのあるボーカルスタイルを確立。酸いも甘いも噛み分けた彼女の歌声は、同世代の女性を中心に強い共感を呼んだ。
一方、今井美樹は『PRIDE』をはじめとする大ヒット曲を通じて、傷つきながらも前を向く等身大の女性像を歌い上げた。布袋のドラマティックな楽曲アレンジと今井の澄み渡るボーカルの融合は、時代の名曲として今なお日本の人々の心に深く刻み込まれている。