園内最大の見どころは、何と言っても立ち並ぶ歴史的建造物の圧倒的なリアリティです。展示されている25棟のうち、実に18棟が国・県・市の重要文化財に指定されています。
特に来園者の目を引くのが、白川郷から移築された巨大な合掌造り(旧山下家住宅など)です。豪雪地帯特有の急勾配な茅葺き屋根は間近で見ると驚くほどの迫力があり、釘を一切使わずに組まれた伝統的な木組みの技法に息を呑みます。1階部分では囲炉裏に火がくべられている日もあり、立ち上る煙と燻された木材の独特の香りがノスタルジーをかき立てます。
さらに、信越の豪雪地帯の民家、関東の典型的な名主屋敷、神奈川県指定重要文化財である「船頭小屋」、さらには芝居が上演されていた「船越の舞台」など、地域や生業ごとの建築様式の違いを比較しながら歩く知的な面白さも詰まっています。