渡辺元監督の後を継いだ平田徹前監督は、就任直後から2016年、2017年、2018年と夏の神奈川大会を3連覇し、甲子園でも存在感を示しました。しかし、その華々しい結果の裏で、チーム運営には深刻な亀裂が生じていました。
退任の決定打となったのは、2019年9月に表面化した選手・保護者からの内部告発と指導トラブルです。平田前監督および部長による選手への過度な叱責、威圧的な暴言、指導方針を巡る学校側との対立が問題視されました。日本学生野球協会からの処分を受ける事態となり、学校法人は名門の看板を守るため、両指導者の解任という厳しい決断を下しました。
渡辺体制から引き継いだ伝統的な上下関係や勝利至上主義の重圧が、時代に合わせたアップデートを行えないまま歪みを生んでしまったことが、この交代劇の根本的な要因でした。名門のブランドイメージが大きく傷ついたこの時期、新たな指導者選びは学校全体の命運を左右する極めて重大な課題となったのです。