肩関節は人間の体の中で最も可動域が広い関節であり、骨、腱、靭帯、筋肉、そして関節包が複雑に連動しています。そのため、ひとたび組織に炎症や損傷が起きると、急激な機能低下と強い疼痛が生じます。
急に肩が痛い 原因 詳細まとめとして、まず疑うべきは以下の4大疾患です。
第1に、石灰沈着性腱板炎です。これは腱板内にリン酸カルシウム結晶が沈着し、急性炎症を起こす病態で、20代〜50代の女性に好発します。昨日まで無症状だった人が、突如何の予兆もなく「脂汗が出るほどの激痛」に襲われ、腕をミリ単位でも動かせなくなるのが最大の特徴です。
第2に、中高年に頻発する肩腱板断裂です。加齢による腱の変性に微小な外力が加わることで発症します。「重い荷物を持ち上げた」「転倒して手をついた」といった契機のほか、明確な受傷機転がないまま断裂が進むケースも多々あります。腕を上げる途中で引っかかり感やジョリジョリという摩擦音が生じます。
第3に、一般に「四十肩・五十肩」と呼ばれる肩関節周囲炎の急性期です。関節包の拘縮が進行する過程で、初期に急激な炎症が立ち上がり、特に夜間に強い痛み(夜間痛)を伴います。
第4に、首の骨の変形に起因する頚椎症性神経根症 肩の痛みです。首から肩、腕へと伸びる神経根が圧迫され、肩甲骨の内側から肩、腕にかけて電気が走るような鋭い放散痛やしびれが走ります。