なぜインド綿ワンピースは熱狂を生むのか?涼しさの真実と縮む噂を解明

なぜインド綿ワンピースは熱狂を生むのか?涼しさの真実と縮む噂を解明

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初夏の店頭に並ぶや否や完売が相次ぐインド綿ワンピース。その最大の引力は、過酷な湿熱環境を凌ぐために発達してきたインド綿ワンピース涼しい理由にある。インド亜大陸特有の厳しい気候で育まれた綿花は、繊維一本一本が柔らかく、空気を含む微細な空洞(ルーメン)を豊富に備えているのが構造上の特徴だ。

日本国内のテキスタイル技術者への取材によると、アパレルで多用される「ボイル(Voile)」と呼ばれる薄地平織組織は、糸に強い撚りをかけた「強撚糸」を経糸・緯糸に用いる。これにより生地表面に細かな凹凸(シボ)が生まれ、肌に接触する面積を物理的に最小化している。化繊のように汗で皮膚にへばりつくことがなく、衣服と身体の間に常に空気の対流層を確保できるため、体感温度を最大で2〜3℃程度押し下げる効果をもたらすのだ。

さらに、インド綿は繊維の吸湿・放湿スピードが極めて速い。汗を瞬時に吸い上げて外気へ拡散させる気化熱の働きによって、衣服内の湿度を一定に保つ。酷暑下でも肌呼吸を妨げないこの天然のベンチレーション機能こそが、都市部で働く女性から地方在住の主婦層まで幅広い世代を虜にする決定的な根拠となっている。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。