世界遺産への正式登録以降、現地を訪れる旅行者の数は急増した。InstagramやTikTokには、静寂に包まれた澄み渡る湖で優雅に泳ぐインフルエンサーの投稿が溢れている。だが、画角の外側に広がる現実は必ずしもロマンチックではない。
人気の高い「ロコアズール(青い湖)」周辺には、毎日何十台もの4WD大型オフロード車が詰めかける。水辺は人だかりでごった返し、無人の絶景を撮影するには画角の調整に相当な苦労を強いられるのが現実だ。加えて、SNSで拡散される色鮮やかなブルーの多くは、デジタル補正で強調されたもの。当日の天候が曇りであれば、目の前に広がるのはどんよりとした灰色に近い水面であり、「写真と全然違う」という幻滅につながってしまう。