ネット検索の入力欄に大学名を入れると浮上する「やばい」という検索サジェスト。この穏やかではないワードの出所を探ると、主に開学初期(2000年代中盤)の合格率低迷と、学校法人都筑学園グループに対するネットコミュニティの固定観念が結びついた結果であることが取材から分かります。私立薬学部が4年制から6年制へと移行した激動期、全国の新設薬学部では定員割れや教育ノウハウの不足が相次ぎ、日本薬科大学もその風評被害と初期の試行錯誤の渦中にありました。
河合塾や駿台予備学校などが公表する日本薬科大学の偏差値・難易度は、薬学部薬学科(6年制)で35.0〜40.0前後を推移しています。これは全国の私立大学薬学部の中でも入り口のハードルが比較的穏やかな水準に位置付けられます。「誰でも入れるのではないか」という安易な見方をされる背景にはこの初期偏差値の低さがありますが、入学後の内実は決して甘いものではありません。
「入るのは難しくないが、進級して国家試験の受験資格を得るまでが想像以上に過酷」――これが現場の学生たちが異口同音に語る現実です。薬学教育モデル・コア・カリキュラムに準拠した厳格な定期試験や共用試験(CBT・OSCE)をクリアしなければならず、基礎学力が不足したまま入学した学生が留年を余儀なくされるケースが、かつてのネガティブな評判を補強する一因となっていました。