一方で、挿入歌である中島美嘉の「ORION」は、平成を代表する冬のバラードとして今も語り継がれている。中島自身もドラマ本編に「サギ」役として出演し、独特の存在感を放っていたことも記憶に新しい。
「泣いたのは僕だった 弱さを見せないことが そう強いことじゃないって教えてくれた」というフレーズは、長男として、そして詐欺グループのリーダーとして気を張り続ける功一の頑なな心を解きほぐすかのように響く。冷たく澄んだ冬の夜空に浮かぶオリオン座のように、遠くから静かに見守るような温かさと痛切さが、この曲には満ちている。