どれほど精緻なスイング理論を頭で理解していても、打点に足を運べなければ絵に描いた餅にすぎません。バックハンドの成否は、上半身の動作に入る前の「下半身のステップ」によって8割が決定づけられます。
効率的なバックハンドのフットワーク手順は、リアクションステップからの素早い半身の入れ替えから始まります。右利きの場合、センターポジションから左足をバック奥の方向へ軽く引き、身体を反転させながら右足を大きくシャトルの落下予測地点へ踏み込みます。この「最後の右足の踵(かかと)からの着地」と「インパクト」のタイミングが完璧に一致した時、下半身の床反力が体幹を通じて腕へと伝達されます。
ここで極めて重要になるのが、バドミントン バックハンドの肘の使い方です。フットワークでシャトルの下へ入る際、ラケットを持った右腕の肘は「相手コートに背中を向けた状態で、耳の高さ近くまで自然に引き上げる」のが理想です。肘を先行させてシャトル方向へリードし、インパクトの直前でその肘の動きを一瞬だけ急停止(ブロッキング)させます。この肘のブレーキ動作によって、先端にある前腕とラケットヘッドが一気に慣性で走り出し、鞭がしなって先端が音を立てるような強烈なスナップショットが実現します。