長野県が誇る人材の厚みは、近現代の著名人だけにとどまりません。歴史を振り返れば、日本全国に多大な影響を与えた思想家や文化人が信州の地から数多く現れました。
江戸時代後期の俳人・小林一茶(信濃町出身)は、「我と来て遊べや親のない雀」など、人間味と弱者への優しい眼差しに溢れた句を数多く遺しました。幕末の先駆的蘭学者・思想家である佐久間象山(長野市松代町出身)は、勝海舟や坂本龍馬、吉田松陰らに多大な影響を与え、近代日本の夜明けを理論面から支えた巨星です。
また、文豪・島崎藤村は岐阜県中津川市生まれですが、小諸義塾の教師として信州で過ごした時代に名作『千曲川のスケッチ』や『破戒』を執筆し、信州の風土と文学を深く結びつけました。教育県として名高い長野県の知性派の血筋は、現代のクリエイターや研究者たちにも脈々と受け継がれています。