言葉の捉え方は、時代の空気感とともに大きく変化していく。文化庁が定期的に発表している「国語に関する世論調査」のデータを分析すると、伝統的な慣用句に対する認識の変化や、より直感的な表現を好む現代人の傾向が浮き彫りになる。
とりわけYouTubeをはじめとする動画共有サービスやショートコンテンツの台頭により、視聴者の関心を一瞬で引きつける「切り抜きトーク」や「言い切り型のコメンタリー」が広く定着した。その結果、従来であれば「身も蓋もない」と嫌遠されたはずの極端な正論が、かえって「忖度のない本音」として支持を集めるという新たな消費傾向も生まれている。