多様な家庭環境を受け入れる認定こども園では、独自のハイブリッド型モデルを導入する動きが活発だ。午前中の自由遊びや給食時間は縦割りで過ごし、午後の設定保育や就学前プログラムでは同年齢の横割りクラスに戻すなど、双方の長所を融合させた柔軟な運営が模索されている。
ここで鍵を握るのが保育士の専門性だ。従来の「全員に同じ指示を出して統制する」指導法は、縦割り環境では一切通用しない。一人ひとりの興味関心や発達段階を瞬時に見極め、子ども同士の自発的な解決を見守りつつ、必要な場面でのみ黒子のように介入する高度なファシリテーション能力が求められる。保育者の力量によって教育効果に大きな差が出る点は、現場が抱える切実な課題といえる。