イラストでビニール傘を描く際、透明感の塗り以前に「骨組みのパースが破綻して不自然に見える」という相談が作画現場で頻発します。布傘と違い、ビニール傘は骨組みが完全に透けて見えるため、ビニール傘骨組み構造の正確な把握がデッサンの成否を決定づけます。
一般的なビニール傘は、中心の中棒(シャフト)から8本(あるいは6本・16本)の親骨が放射状に伸び、それぞれが受骨を介して下ろくろ(スライダー)に接続されています。作画の際は、まず傘を単純な「半球」または「八角錐」のワイヤーフレームとして捉え、消失点に向けたパースラインを引くことから始めます。
特にビニール傘開くポーズイラストを描く場合、キャラクターの手元(下ろくろを押し上げる指の力)と、傘布が外側へ押し広げられるテンションの向きを意識しなければなりません。開きかけの傘は、骨が外側に湾曲する手前の直線的な状態であり、ビニールには放射状の細かなシワが生じます。この張力(テンション)を描き分けることで、静止画でありながら動作のダイナミズムを演出できます。
一方で、デフォルメされたビニール傘イラストかわいいテイストや、温かみのあるビニール傘イラスト手書きタッチを目指す場合は、骨組みの本数をあえて6本程度に減らし、ビニールの反射光をシンプルな太い白線でデフォルメ表現する引き算の美学が求められます。