eMAXIS Neoシリーズの最大の特徴は、米国のフィンテック企業・Kensho Technologiesが開発したAIによる銘柄スクリーニングを採用している点にあります。連動対象である「S&P Kensho Space Index」は、企業の有価証券報告書や決算資料のテキストデータをAIが自然言語処理(NLP)で自動解析し、宇宙開発に関連するキーワードの出現頻度や事業実態に基づいて構成銘柄を決定します。 この仕組みは、従来の人間のアナリストがカバーしきれなかった新興イノベーション企業を素早く発掘できるメリットがある反面、独自の盲点も孕んでいます。
【構成銘柄の傾向と主な顔ぶれ】
- 小型ロケット・打ち上げサービス企業:ロケット・ラボ(Rocket Lab USA)など、小型衛星打ち上げで実績を伸ばす成長株。
- 衛星通信・地球観測プロバイダー:プラネット・ラボ(Planet Labs PBC)やヴィアサット(Viasat)といった宇宙データ通信・画像解析企業。
- 防衛・航空宇宙メガキャップ:ロッキード・マーティン(Lockheed Martin)やノースロップ・グラマン(Northrop Grumman)など、軍事宇宙プログラムを担う盤石な防衛大手。
AIによる機械的なポートフォリオ組成では、業績が赤字であるか黒字であるかに関わらず、宇宙開発への事業関与度が高いと判定されれば組み入れ対象となります。その結果、市況が良い時は爆発的な推進力を生む一方で、金利上昇や市場の資金引き締めが起きた際には、財務基盤の脆弱な赤字バイオ株や宇宙スタートアップ株が一斉に投げ売られ、ファンド全体を急落へと巻き込む構造的な脆弱性を抱えているのです。