今回のサッカー日本代表招集メンバーにおいて、最大の焦点となったのは「完成度の高い戦術の継続」と「本大会に向けた上積みの両立」です。公式発表されたリストには、負傷離脱から復帰したキーマンや、直近のリーグ戦で目覚ましいスタッツを残すタレントが順当に名を連ねました。
背番号の割り振りにおいても、指揮官の明確なメッセージが読み取れます。伝統の「10番」を背負う堂安律をはじめ、攻撃の切り札として定着した三笘薫の「7番」、中盤のコンダクターである久保建英の「20番」、そしてキャプテンとして不動の地位を築く遠藤航の「6番」など、主力陣の背番号はほぼ固定化されつつあります。一方で、ストライカー陣の象徴である「9番」や、新世代のディフェンスリーダーに託された若い番号には、森保一監督が求める競争意識と世代交代の意志が色濃く反映されています。
記者会見の席上、森保監督は「今の代表に聖域はない。所属クラブでのプレー強度と、日の丸を背負った際の献身性を極限まで発揮できる選手を選考した」と静かな口調で語りました。その言葉通り、実績にあぐらをかくベテランが選外となる一方、クラブで勢いに乗る国内組Jリーグの逸材が抜擢されるなど、実力主義を徹底した構成となっています。