教育機関の真価は、パンフレットの美辞麗句ではなく、通学する生徒やその保護者の日常会話に宿ります。学校説明会や卒業生アンケート、各種保護者コミュニティでの取材から見えてきた生々しい所感を紹介します。
ある高3生の保護者は、「入学前は内向的で自己主張が苦手だった娘が、中村の少人数クラスで委員会活動や文化祭のリーダーを経験したことで、人前で堂々と意見を言えるようになった」と語ります。また、別の卒業生は手記のなかで「共学校の友人が話すような『男子の目を気にしてお弁当を食べる』『女子だから理系科目は苦手という固定観念』といった空気感が全くなく、ありのままの自分でいられた6年間だった」と述懐しています。
一方で、率直な課題を指摘する声も存在します。「下町の落ち着いた街並みにある反面、キャンパスの敷地自体は広大とは言えず、グラウンドを使った大規模なスポーツを重視する生徒には物足りなさがあるかもしれない」「伝統校ならではの礼儀作法指導があり、校則に関してはある程度節度を求められる」といった意見です。これらは校風とのミスマッチを防ぐ上で把握しておくべき現実的な要素といえます。