本作においてファンの間で語り草となっているのが、スミレとモモの間に交わされる数々の甘く切ないキスシーンです。第1話の出会いのキスから始まり、看病中の不意打ちキス、そして終盤に向けてペットから一人の男性へと境界線を越えていく情熱的なキスまで、物語の進行に合わせてキスの意味合いがグラデーションのように変化していきます。
DVD-BOXの特典映像やメイキングインタビューによれば、志尊淳と入山法子は撮影現場で「どうすれば視聴者が最も美しく、切なく感じられるか」を監督を含めて綿密にディスカッションを重ねていたといいます。特にカメラアングルに応じた首の傾け方、スミレの髪に触れる手の添え方、息遣いに至るまで細やかな計算が施されていました。
また、世界的なクラシックバレエダンサーという合田武志のバックボーンを体現するため、志尊は撮影前から過酷な柔軟体操とダンスレッスンを敢行。しなやかな筋肉美と日常の立ち居振る舞いにダンサー特有の軽やかさを宿らせることで、漫画から抜け出してきたかのようなリアリティを成立させました。