体長10M超の怪物は実在する?深海巨大クラゲ「スティギオメデューサ」の衝撃真相

体長10M超の怪物は実在する?深海巨大クラゲ「スティギオメデューサ」の衝撃真相

体長10M超の怪物は実在する?深海巨大クラゲ「スティギオメデューサ」の衝撃真相の詳細について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

スティギオメデューサが最初に採取されたのは1899年のことですが、正式に新種記載されたのは1910年のことです。それから1世紀以上の歳月が流れた現在でも、全世界での公式な目撃記録はわずか130件前後にとどまります。世界中の海に広く生息していると推測されながら、なぜこれほどまでに目撃例が少ないのでしょうか。

最大の理由は、彼らが好む生息深度が生身の人間が立ち入れない「深海1000m前後のミッドナイトゾーン」であること、そして網によるトロール調査を行うと、水分を極めて多く含むゲル状の柔らかい体が自身の自重と水圧差でズタズタに崩壊してしまうためです。

調査機関・記録年観測海域・深度観測手法特筆すべき発見・意義MBARI(モントレー湾水族館研究所)(2021年)カリフォルニア沖モントレー湾
水深975m遠隔無人探査機(ROV「Doc Ricketts」)数千回の潜航歴の中で通算9回目の快挙。4K高精細カメラによる遊泳行動の完全記録に成功。極地探検船バイキング号調査チーム(2022-2023年)南極半島沿岸域
水深80〜280m有人潜水艇(個人用サブマリン)極地特有の湧昇現象により、異例の浅海域で複数個体を目撃。学術誌『Polar Research』に論文掲載。SERPENTプロジェクト(2010年代)メキシコ湾・大西洋深海
水深1,000〜1,500m海洋油田探査用ROVカメラ深海魚との共生行動を世界で初めて動画で捉え、生態解明の決定打となった。

特に世界へ大きな衝撃を与えたのが、南極の深海で撮影された目撃映像です。通常は水深1,000メートル以深に潜むはずのスティギオメデューサが、南極半島周辺では水深100メートル前後の浅い海層に出現しました。これは南極海特有の「深層水湧昇」と、極寒環境による水温・密度の均一化(極地性表層出現)がもたらした現象と考えられており、学術界でも極めて貴重なデータとして記録されています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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