大相撲の廻しはなぜ洗わない?驚きの理由と値段・反則負けの真相について徹底解説いたします。詳細な分析をお届けします。
大相撲の世界では、身分制度が廻しの素材や色に明確に反映されています。十両以上の「関取」と、幕下以下の「力士養成員」では、身につける廻しの仕様が完全に差別化されています。
区分素材・構造価格相場・サイズ色・使用場面の規定関取(本場所用・締め込み)博多織などの最高級正絹(シルク100%)約80万〜150万円
長さ約7〜8m、重さ約4〜5kg黒、紺、紫、茶、緑など多彩なカラー(白・蛍光色は原則不可)関取(稽古用まわし)厚手の一等木綿帆布(洗濯可能)約3万〜5万円
長さ約6〜7m、重さ約3〜4kg白色のみ(関取の特権的象徴)幕下以下(本場所・稽古兼用)木綿帆布(黒または濃紺染め)約2万〜4万円
長さ約5〜7m、重さ約3kg黒色または濃紺色のみ(絹の締め込みは着用不可)化粧廻し(土俵入り専用)西陣織・正絹に金銀糸の立体刺繍約100万〜500万円以上
(横綱の三ツ揃えは1000万超も)後援会・スポンサーの意匠を反映した絢爛豪華なデザイン ※日本相撲協会規程および相撲用品製造元の公開価格基準に基づく編集部推計データ。
幕内力士が本場所で締める廻しの色は、日本相撲協会の規定により「紺、紫色系統、黒、茶色系統、濃緑色系統」などの落ち着いた色彩が基本とされています。かつては金箔入りや極端に派手な色が物議を醸した歴史もあり、土俵の品位を保つ色彩基準が厳格に守られています。
一方、木綿製の稽古まわしは水洗いが可能です。ただし、関取の「白まわし」は部屋の若手力士(付け人)がタワシを使って手作業で泥を落とし、天日干しにする重労働が日課となっています。