今注目を集めている 自閉症とアスペルガーの決定的な違い|統合された現在名と大人の特徴について、主要な情報をご紹介しています。
かつての分類がどのような基準でなされていたのか、そして現在の統合によって何が変わったのかを整理しました。以下の比較表は、厚生労働省の公表資料や精神医学の標準的臨床マニュアルをもとに、当事者や周囲が把握しておくべき相違点を整理したものです。
項目旧・自閉症(カナー型・古典的)旧・アスペルガー症候群現行の基準(自閉スペクトラム症 / ASD)現在の診断名自閉症(旧称)アスペルガー症候群(旧称)自閉スペクトラム症(ASD)知的障害の有無伴う場合が多い(IQ 70未満が約7割)知的障害なし(IQ 70以上)「知的能力障害を伴う/伴わない」の併記で対応言語発達の遅れ幼児期に顕著(単語が出ない・反復語)幼児期の遅れなし(流暢に話す)「言語障害を伴う/伴わない」の付記で個別評価コミュニケーションの課題他者との相互的交渉そのものを避ける傾向会話は成立するが「空気」や比喩が読めない社会的相互交渉・非言語伝達の持続的困難こだわりの強さ・感覚反復運動(常同行動)、同一性の強固な保持特定分野への偏執的な知識探求・強い儀礼性常同的行動に加え、感覚過敏・鈍麻が正式項目化発覚のタイミング1歳半〜3歳児健診で指摘されることが多い学童期後半〜就業後の対人摩擦で判明要求される社会的能力が限界を超えた時点で顕在化
文部科学省や精神保健統計の追跡データによると、ASDの出現率は人口のおよそ2〜3%と推計されています。そのうち、知的障害を伴わないタイプ(いわゆる旧アスペルガーや高機能群)が全体の6割以上を占めているとされ、知的能力に問題がないからこそ、発見が遅れやすいという構造的な難しさを抱えています。