日本国内で一般的に「パスタ」と総称されるものの多くは、ロングパスタの代表格であるスパゲッティを指します。しかし、イタリア料理の体系においてロングパスタは太さ(ミリ数)や断面構造によって細かく分類され、それぞれ固有の名称と役割が与えられています。まずはパスタミリ数一覧選び方の基準となる代表的な種類を整理します。
最も繊細な極細麺がカッペリーニ(約0.9〜1.2mm)です。「天使の髪の毛(Capelli d'angelo)」を語源に持ち、火の通りが極めて早く、主にカッペリーニ冷製パスタとして夏の定番メニューで重宝されます。これに続くのがフェデリーニ(約1.3〜1.5mm)やスパゲッティーニ(約1.6mm)であり、軽やかなオイルベースやシンプルなトマトソースと抜群の親和性を誇ります。
標準的な太さとなるのがスパゲッティ(約1.7〜1.9mm)、さらに食べ応えを追求したスパゲットーニ(2.0mm以上)です。これらはグルテンの弾力が強く、肉を使った煮込みソースや濃厚なソースをしっかりと受け止めます。
さらに形状に特徴があるものとして、中心に空洞を持つブッカティーニ穴あきパスタ、断面が楕円形のリングイネ、平打ち形状のタリアテッレやフェットチーネが存在します。スパゲッティ太さ違いだけでなく、立体的な断面構造の違いがソースの絡み方に決定的な差を生み出します。