『Blessing』の根底に流れるのは、綺麗事ではない「生への執着と祈り」です。作詞・作曲・編曲を手掛けたhalyosy氏は、かつてabsorbのメンバーとしてメジャーデビューし『桜ノ雨』などの大ヒットを生み出したトップクリエイター。しかし、本作を制作する直前、彼は音楽活動や私生活において深い苦悩と挫折の渦中にありました。
心が折れかけ、生きる意味を見失いそうになっていたhalyosy氏を救ったのが、弟夫婦に新しい命が誕生したという知らせでした。生まれたばかりの赤ん坊が無条件に周囲を笑顔にし、ただそこに存在するだけで祝福されている姿を目の当たりにしたとき、「人は生きているだけで素晴らしいのではないか」という原初の感情が胸に溢れたと振り返っています。
「たとえ世界中から否定されているように感じても、息をしているだけで君は素晴らしい」。自身を救うための祈りであり、新しく生まれた命への贈り物、そして画面の向こうで孤独に震えるすべてのリスナーへ向けた手紙として『Blessing』は産声をあげました。この切実な創作背景こそが、10年以上が経過した現在も色褪せない説得力の源泉です。