2015年11月15日、阿藤快さんは東京都内の自宅ベッドで静かに息を引き取っているところを発見されました。前日の11月14日は、奇しくも阿藤さんの69回目の誕生日。仕事の現場に姿を見せなかったことから、不審に思った事務所スタッフと親族が駆けつけたことで発覚した突然の悲報でした。
公表された死因は胸部大動脈瘤破裂。大動脈の壁の一部がコブ状に膨らみ、それが破裂して急性心タンポナーデなどを引き起こす極めて危険な病態です。関係者の証言によると、亡くなる数日前から「背中が張る」「マッサージに行っても痛みが取れない」と周囲に漏らしていたといいます。背中や肩甲骨付近の強い痛みは大動脈疾患の典型的な前兆サインの一つですが、多忙を極めていた阿藤さんは単なる筋肉疲労やコリと捉えていた節があり、異変を抱えながらもプロとして仕事を全うしようとしていました。
阿藤さんの家族構成は、過去に離婚歴があり、晩年は都内のマンションで一人暮らしを送っていました。そのため異変が起きた際に助けを呼ぶことができず、就寝中にそのまま帰らぬ人となってしまったと考えられています。苦しんだ様子はなく、眠るような穏やかな表情だったことがせめてもの救いとして伝えられています。